おさちの音楽図書館

女子高生が好きな曲を小説にしてみた。

<1> 猫 DISH// 

『  私たち、別れよう。 

   今までありがとう。        

               美香   』

 

そう書かれた紙切れが置かれていたのは3か月前。

朝起きたらその紙切れがあった。

あれから美香からとは会ってもないし、連絡もない。

 

3か月たった今でも、別れたという実感はわかない。

 

 美香とは、大学から付き合っており、同棲もしていた。

だが、その紙切れが置かれているのを見たとき、

悲しみや怒りといった感情はなかった。

その紙切れを確認し、朝の支度をし、仕事に行った。

 

俺は卒業後、大手の企業に就職し、とても忙しい日々を送っている。

だから、美香のことを考えることもなく、仕事に熱中していた。

 

「おい!またミスかよ!最近多いぞお前。気引き締めろよ。」

「すいません…。」

 

前よりも仕事に集中できているはずなのに、

最近怒られることが多い。

なんでだろう。

 

「おい、ひろむ。お前美香ちゃんと別れてからおかしいぞ。」

「え?そうか?」

「おう、なんか元気ないっつーか。なんか、つまんなそう。」

 

同期が急にそう言ってきた。

自分では全くわからないが、他人から見るとそう見えるらしい。

 

 

自分でだってわかってる。

自分はずっとつまらない男だ。

今までずっとそうだった。

 

 

 

 

 

プロローグ

はじめまして。

おさちと申します。

私の詳細ついては『おさちに幸あれ』というブログをやっておりますので

そちらを見ていただけると嬉しいです。

 

この『おさちの音楽図書館』は、

私の好きな曲を小説にしてみようというブログ小説です。

 

一つ一つの音楽には一つ一つ違ったストーリーがあります。

ほとんどの曲は一曲4分ぐらい。

でもその4分にはその人の物語があるのです。

 

 

そんなことを小説にできたらなと思います。

 

 

また、まだまだ未熟ものですので

温かい目で見守ってもらえればなと思います。